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ヴァイオレット・エヴァーガーデンを通して学ぶ。「想いを伝える」ということ。

こんにちは。YUKI(@freedom_0117)です。

みなさん最近いかがお過ごしでしょうか?

コロナ禍での自粛生活にも慣れ、様々な休日の楽しみ方をされている方がいらっしゃると思います。今回も引き続き、自粛中に見て頂きたいおすすめのアニメをご紹介していきます!

今回はアニメヴァイオレット・エヴァーガーデンについてご紹介します。

 

はじめに

みなさんはヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品をご存じでしょうか?

ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは、KAエスマ文庫より2015年12月から刊行されたライトノベルであり、2018年1月に放送されたTVアニメです。

著者は暁佳奈さん、イラストは高瀬亜貴子さん。アニメーション製作は京都アニメーションです。

2014年の第5回京都アニメーション大賞の初の大賞受賞作品であり、その後文庫本が上下巻で発売されましたが、上巻発売の2015年11月にTVCMとアニメ制作決定の公開と発表がされ話題となっていました。そして2017年6月1日に正式にアニメ放送が決まります。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の世界

まず初めに『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の物語について簡単にご紹介します。

 

本作品は大戦が終結した世界で物語が進んでいきます。戦時中に感情を持たない「道具」として生きて来たヒロインのヴァイオレット・エヴァーガーデン。彼女は敬愛していた上司・ギルベルト少佐が残した言葉である「愛してる」の意味を知るため、代筆屋「自動手記人形」という仕事に就きます。

仕事を通して彼女は様々な依頼人たちと出会い、感情や愛に触れ、感情を持たなかった状態から少しずつ人間らしい心を育んでいきます。

 

続いて、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に登場する主要キャラクターをご紹介します。

 

個性豊かなキャラクター紹介

それぞれのキャラには、名前の由来となった花が存在します。どの花が名前の由来になっているのか、花言葉と共にチェックしていきましょう。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の主人公です。両親は不明であり、戦争では飛び抜けた戦闘能力を発揮し、活躍をしていました。

自身の上司であるギルベルト少佐を慕っており、彼の「道具」として軍に貢献していました。

彼女は少佐から告げられた「愛してる」の意味を知ろうと、戦後にホッシンズのC・H郵便社で自動手記人形(オートメモリーズドール)として働くようになったのです。

 

クラウディアホッジンズ

かつて戦場で活躍し、ギルベルト少佐の親友でした。

戦後はギルベルトの頼みから、ヴァイオレットをエヴァーガーデン家に預けます。

また、C・H郵便社の社長でもあり、ヴァイオレットを雇うことになりました。

 

ギルベルトブーゲンビリア

彼は陸軍の名家であるブーゲンビリア家の次男として生まれました。

ホッジンズの親友であり、戦争中は陸軍で少佐を務めていました。

ヴァイオレットという名をつけたのも彼であり、ヴァイオレットエヴァーガーデンは彼の命令だけに従います。

ある戦争において瀕死の重傷を負ったギルベルトは、途切れ途切れの意識の中で想いを込めた「メッセージ」をヴァイオレットに伝えます。

その後一命を取り留めたヴァイオレットはそのときに告げられた言葉の意味を知るため、新たな人生を歩むことになりますが、ギルベルト少佐のその後の行方は、彼の友人であるホッジンズをはじめ、ごくひと握りの人間を除いて、依然として伏せられたままになっています。

 

カトレアボードレール

C.H郵便社で代筆屋を務めている、自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)です。
艶のある美貌と煌びやかな装飾品が目を引く黒髪の美女であり、依頼人の気持ちを汲み取る細やかな気配りに等によって高い評価を受けています。C・H郵便社の看板ドールでもあります。

 

ベネディクトブルー

C.H郵便社に務めている、ポストマン(配達員)の青年です。
口と態度は悪いものの、根は優しく、困っている人に常に気を配ります。郵便社の社長であるクラウディア・ホッジンズとは会社が出来る前からの関係で、時々ぶっきらぼうな態度を示すこともあります。


また、ホッジンズの紹介で入社したヴァイオレット・エヴァーガーデンに対しては、入社して間もない頃に仕事内容を教えたり、不調な彼女を気に掛ける等、兄貴分的な存在として接しています。
いい加減で女心を知らない性格であることから、C.H郵便社で働く女性社員たちからの評判は決して良いものばかりではありませんが、同じポストマンの仲間たちに助けられ、連日の郵便配達業務に精を出しています。

涙なしでは語れない!?アニメ本編3つのおすすめのシーン

 

第5話「人を結ぶ手紙を書くのか?」

このエピソードでは一国の姫君シャーロッテ姫と、ダミアン王子との恋文のやりとりが描かれています。10歳の時に一度会ったきりですが、シャーロッテ姫はダミアン王子に一目惚れをしました。

その4年後に公開恋文をダミアン王子と始めることになりますが、公開恋文自体、公的儀礼であることからなかなかダミアン王子の本心を知ることができません。相手の気持ちを知りたいと思いつつ、それが叶わないというもどかしいシーンは見ていて非常に胸が苦しくなりました。

その後、ヴァイオレットの助言により、シャーロッテ姫自身が手紙に本心をぶつけることで、ありのままの文通のやり取りが進んでいくようになり、恋愛は順調に発展していきます。

詳細は本編をぜひ見て頂きたいのですが、自身を卑下してしまいシャーロッテ姫を遠ざけてしまうダミアン王子と、王子を心から好いている気持ちを真っすぐに伝えようとするシャーロッテ姫の姿を見ていると非常に心温まります。

 

6話「どこかの星空の下で」

第6話の舞台はアストレア国のユースティティア地方の天文台。ヴァイオレット含む多くのドールが集まっています。そして、天文台の課長のルベリエから、天文台に併設された図書館で貴重だが朽ちてしまいそうな本を写本家とドールで協力をし、保存をしてほしいとの依頼が出されます。

ヴァイオレットのペアはリオンという少年です。彼はドールを嫌悪していましたが、彼女の仕事ぶりや生い立ちを知ることで次第に距離を縮めていきます。アリー彗星を二人で見たり、お互いについて会話する中で、リオンの気持ちのみならず、行動までもが徐々に変化していきます。

最後の別れのシーンでリオンがヴァイオレットに語り掛けるシーンは個人的にとても印象に残っていますね。

 

10話「愛する人は ずっと見守っている」

この物語はアンという少女と、その母親であるクラーラのお話です。

クラーラは病のため病床に伏しており、ヴァイオレットはクラーラからアンへ向けた手紙の代筆を担当します。クラーラに残された残り少ない時間をともに過ごしたいと言うアンと、そのアンに手紙を残したいクラーラ、そして二人に挟まれているヴァイオレット。代筆が仕事である以上、守秘義務などもありすべてを伝えることができないヴァイオレットが、悩み、葛藤し涙が頬を伝うシーンには非常に胸を打たれます。

大切な人への寄り添い方はただ生きるだけでなく、手紙などの想いを残すことでも成り立ちうるのだと感じさせられるまさに号泣必須のエピソードでした。

 

さいごに~想いを形として残すことは素晴らしい~

ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を見て感じたこと、それは「想いを形として残すことの素晴らしさ」です。昨今では、スマートフォンやパソコンなどの電子機器が急速に発展し、一から筆を取り本心と向き合うといった機会は減りつつあるように感じます。

 

チャットなどのコミュニケーションツールはありつつも、非常に短文のやりとりのみに終始してしまうようにも私自身感じます。だからこそ、ご両親や親友、その他の大切な人を思って手紙を書いてみたい。そんな温かい気持ちになる作品が『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。

 

手紙という非常にアナログなものだからこそ伝わる想いがあると思います。

 

皆さんもぜひ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をご覧になってはいかがでしょうか。