ヴァイオレット・エヴァーガーデンを通して学ぶ。「想いを伝える」ということ。
こんにちは。YUKI(@freedom_0117)です。
みなさん最近いかがお過ごしでしょうか?
コロナ禍での自粛生活にも慣れ、様々な休日の楽しみ方をされている方がいらっしゃると思います。今回も引き続き、自粛中に見て頂きたいおすすめのアニメをご紹介していきます!
今回はアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』についてご紹介します。
はじめに
みなさんはヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品をご存じでしょうか?
ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは、KAエスマ文庫より2015年12月から刊行されたライトノベルであり、2018年1月に放送されたTVアニメです。
著者は暁佳奈さん、イラストは高瀬亜貴子さん。アニメーション製作は京都アニメーションです。
2014年の第5回京都アニメーション大賞の初の大賞受賞作品であり、その後文庫本が上下巻で発売されましたが、上巻発売の2015年11月にTVCMとアニメ制作決定の公開と発表がされ話題となっていました。そして2017年6月1日に正式にアニメ放送が決まります。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の世界
まず初めに『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の物語について簡単にご紹介します。
本作品は大戦が終結した世界で物語が進んでいきます。戦時中に感情を持たない「道具」として生きて来たヒロインのヴァイオレット・エヴァーガーデン。彼女は敬愛していた上司・ギルベルト少佐が残した言葉である「愛してる」の意味を知るため、代筆屋「自動手記人形」という仕事に就きます。
仕事を通して彼女は様々な依頼人たちと出会い、感情や愛に触れ、感情を持たなかった状態から少しずつ人間らしい心を育んでいきます。
続いて、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に登場する主要キャラクターをご紹介します。
個性豊かなキャラクター紹介
それぞれのキャラには、名前の由来となった花が存在します。どの花が名前の由来になっているのか、花言葉と共にチェックしていきましょう。
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の主人公です。両親は不明であり、戦争では飛び抜けた戦闘能力を発揮し、活躍をしていました。
自身の上司であるギルベルト少佐を慕っており、彼の「道具」として軍に貢献していました。
彼女は少佐から告げられた「愛してる」の意味を知ろうと、戦後にホッシンズのC・H郵便社で自動手記人形(オートメモリーズドール)として働くようになったのです。
クラウディアホッジンズ
かつて戦場で活躍し、ギルベルト少佐の親友でした。
戦後はギルベルトの頼みから、ヴァイオレットをエヴァーガーデン家に預けます。
また、C・H郵便社の社長でもあり、ヴァイオレットを雇うことになりました。
ギルベルトブーゲンビリア
彼は陸軍の名家であるブーゲンビリア家の次男として生まれました。
ホッジンズの親友であり、戦争中は陸軍で少佐を務めていました。
ヴァイオレットという名をつけたのも彼であり、ヴァイオレットエヴァーガーデンは彼の命令だけに従います。
ある戦争において瀕死の重傷を負ったギルベルトは、途切れ途切れの意識の中で想いを込めた「メッセージ」をヴァイオレットに伝えます。
その後一命を取り留めたヴァイオレットはそのときに告げられた言葉の意味を知るため、新たな人生を歩むことになりますが、ギルベルト少佐のその後の行方は、彼の友人であるホッジンズをはじめ、ごくひと握りの人間を除いて、依然として伏せられたままになっています。
カトレアボードレール
C.H郵便社で代筆屋を務めている、自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)です。
艶のある美貌と煌びやかな装飾品が目を引く黒髪の美女であり、依頼人の気持ちを汲み取る細やかな気配りに等によって高い評価を受けています。C・H郵便社の看板ドールでもあります。
ベネディクトブルー
C.H郵便社に務めている、ポストマン(配達員)の青年です。
口と態度は悪いものの、根は優しく、困っている人に常に気を配ります。郵便社の社長であるクラウディア・ホッジンズとは会社が出来る前からの関係で、時々ぶっきらぼうな態度を示すこともあります。
また、ホッジンズの紹介で入社したヴァイオレット・エヴァーガーデンに対しては、入社して間もない頃に仕事内容を教えたり、不調な彼女を気に掛ける等、兄貴分的な存在として接しています。
いい加減で女心を知らない性格であることから、C.H郵便社で働く女性社員たちからの評判は決して良いものばかりではありませんが、同じポストマンの仲間たちに助けられ、連日の郵便配達業務に精を出しています。
涙なしでは語れない!?アニメ本編3つのおすすめのシーン
第5話「人を結ぶ手紙を書くのか?」
このエピソードでは一国の姫君シャーロッテ姫と、ダミアン王子との恋文のやりとりが描かれています。10歳の時に一度会ったきりですが、シャーロッテ姫はダミアン王子に一目惚れをしました。
その4年後に公開恋文をダミアン王子と始めることになりますが、公開恋文自体、公的儀礼であることからなかなかダミアン王子の本心を知ることができません。相手の気持ちを知りたいと思いつつ、それが叶わないというもどかしいシーンは見ていて非常に胸が苦しくなりました。
その後、ヴァイオレットの助言により、シャーロッテ姫自身が手紙に本心をぶつけることで、ありのままの文通のやり取りが進んでいくようになり、恋愛は順調に発展していきます。
詳細は本編をぜひ見て頂きたいのですが、自身を卑下してしまいシャーロッテ姫を遠ざけてしまうダミアン王子と、王子を心から好いている気持ちを真っすぐに伝えようとするシャーロッテ姫の姿を見ていると非常に心温まります。
6話「どこかの星空の下で」
第6話の舞台はアストレア国のユースティティア地方の天文台。ヴァイオレット含む多くのドールが集まっています。そして、天文台の課長のルベリエから、天文台に併設された図書館で貴重だが朽ちてしまいそうな本を写本家とドールで協力をし、保存をしてほしいとの依頼が出されます。
ヴァイオレットのペアはリオンという少年です。彼はドールを嫌悪していましたが、彼女の仕事ぶりや生い立ちを知ることで次第に距離を縮めていきます。アリー彗星を二人で見たり、お互いについて会話する中で、リオンの気持ちのみならず、行動までもが徐々に変化していきます。
最後の別れのシーンでリオンがヴァイオレットに語り掛けるシーンは個人的にとても印象に残っていますね。
10話「愛する人は ずっと見守っている」
この物語はアンという少女と、その母親であるクラーラのお話です。
クラーラは病のため病床に伏しており、ヴァイオレットはクラーラからアンへ向けた手紙の代筆を担当します。クラーラに残された残り少ない時間をともに過ごしたいと言うアンと、そのアンに手紙を残したいクラーラ、そして二人に挟まれているヴァイオレット。代筆が仕事である以上、守秘義務などもありすべてを伝えることができないヴァイオレットが、悩み、葛藤し涙が頬を伝うシーンには非常に胸を打たれます。
大切な人への寄り添い方はただ生きるだけでなく、手紙などの想いを残すことでも成り立ちうるのだと感じさせられるまさに号泣必須のエピソードでした。
さいごに~想いを形として残すことは素晴らしい~
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を見て感じたこと、それは「想いを形として残すことの素晴らしさ」です。昨今では、スマートフォンやパソコンなどの電子機器が急速に発展し、一から筆を取り本心と向き合うといった機会は減りつつあるように感じます。
チャットなどのコミュニケーションツールはありつつも、非常に短文のやりとりのみに終始してしまうようにも私自身感じます。だからこそ、ご両親や親友、その他の大切な人を思って手紙を書いてみたい。そんな温かい気持ちになる作品が『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。
手紙という非常にアナログなものだからこそ伝わる想いがあると思います。
皆さんもぜひ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』をご覧になってはいかがでしょうか。
大どんでん返しの連続!?まさに不朽の名作、映画『ブレイブ-群青戦記-』
こんにちは。YUKI(@freedom_0117)です。
今回のブログでは先日鑑賞してきた『ブレイブ-群青戦記-』について感想を含め記事を書いていけたらと思います。
はじめに
『ブレイブ -群青戦記-』は、笠原真樹による人気漫画「群青戦記 グンジョーセンキ」を本広克行監督が実写化した作品です。若手注目キャストが集結した青春アクション映画と言えます。ある日突然“戦国時代”に校舎ごとタイムスリップしてしまった高校生たちが、現代に生還するべく、知恵と勇気を振り絞り、戦う姿を盛大なアクションとともに描かれています。
本作は高校生があっさりと殺されてしまうシーンが多々あり、非常に残酷な一面も含んでいます。しかし、ただやられてしまうだけではなく、それぞれの強みを結集して戦国時代の武士に挑む姿にはとても勇気をもらえます。
こんな人におすすめ!
本作品は、いままで新しいことや未知のことへの挑戦をためらってきた安定志向の方におすすめです。何かしたいけど踏み出せないでいる状況に対し、本作品を鑑賞することで、背中を押してもらえる。そんな作品だと思います。
ここを見ろ!ブレイブ-群青戦記-の魅力
引っ込み思案な主人公西野蒼の成長
作品の中では武道のセンスを活かして戦うことになるわけですが、すぐに実力を発揮するのではなく、引っ込み思案の蒼が過酷すぎる戦国時代で成長する過程が非常に印象的です。
いつも幼馴染で同じ弓道部の瀬野遥(山崎紘菜)と剣道部の考太(鈴木伸之)の後をついていた蒼が、次々と倒れていく仲間たちの姿を目の当たりにし、まっすぐで人情のある松平元康(後の徳川家康)と出会ったことで、命をかけた戦いに身を投じていくようになります。
命を懸けて守る!高校生たちの真のチームワーク
タイムスリップをした高校生たちの中には、勉強ができ元の時代への戻り方を突き止めようとする人、持ち前のリーダーシップを発揮して仲間を励ます人、個人で相手陣地に乗り込み奇襲を仕掛ける人、、、などなど様々なキャラクター性が盛り込まれています。もちろん、十人十色のキャラクターだからこそ愛着が湧きますし、物語全体にも色がつくように思います。
一方で、寝食をともにした仲間が倒れ、それでも前進し続ける登場人物の姿には思わず涙してしまう自分がいました。仲間を想い、命を懸けて守る、助け合う姿には勇気をもらえます。
永年語られること間違いなし!三浦春馬の熱い演技
三浦春馬さん演じる松平元康は、蒼に夢をや生き方を語ります。その一言一言に魂がこもっており、心に突き刺さります。同時に、平和とは何か?生きるとはどういうことか?仲間とは?といった様々な問いが突き付けられるのです。ワンシーンごとに観客に訴えかけてくるような、そんな繊細さも垣間見える役が三浦春馬さん演じる松平元康なんです。
こんなワンシーンがあります。
仲間の死に涙を流す蒼。「一人の死に涙を流すほど平和な世から来たのだな」と話す元康。続けて「皆は無茶だと笑うが、わしはな、戦のない泰平の世を作りたい」と元康は語る。
このワンシーンは真っ直ぐに私の心に突き刺さりました。平和とは先人の数多の死の上に築き上げられたのだと改めて気づかされたのです。そんな当たり前の平和をしっかり噛みしめて生きていきたい。そう感じたシーンです。
さいごに
一見、タイムスリップモノというのはコメディだったり、シリアス感に欠けるのではといった先入観を持っていたものの、それが大きくひっくり返させられる素晴らしい作品でした。先ほども申し上げましたが、何かしたいけど勇気が出ない、挑戦するための勇気が欲しい、といった方にお勧めの作品です(もちろん純粋に演者さんに興味があるといった理由でもOK!)。ぜひ観に行かれた方は感想を聞かせてください!
原作が気になった方は、以下のリンクからご覧になれます。
出会わないはずの二人の出会いは化学反応を起こす~映画『最強のふたり』より~
はじめに
こんにちは。YUKI(@freedom_0117)です。
皆さんは最近、映画は観ていますか?
新型コロナウイルスの問題もあり、思うように映画館に足を運ぶことが難しくなっています。しかし、「そんな時こそNetflixで過去の作品を観よう!」と意気込んで出会ったのが『最強のふたり』という作品です。
※一部不適切な文章表現が含まれることもありますが、温かく見守っていただますと幸いです。
この写真を見て皆さんどのように感じましたでしょうか?
・笑顔で楽しそう
・仲良さそうだな
・タイトル通り良い雰囲気のふたりだな
・黒人と白人
・健常者と障害者
はい、全部正解です。どんな感想を抱くのかは人それぞれですよね。
それでは、概要含め『最強のふたり』の見所・私自身が感じたことについてご紹介していきます。
概要
※上写真の左の白人男性がフィリップ(役:フランソワ・クリュゼ)。右の黒人男性がドリス(役:オマール・シー)です。
『最強のふたり』は2011年公開のフランス映画です。パリを舞台に、大富豪の障害者フィリップが雇った世話役であり、スラム街出身のアフリカ系青年ドリスが介護する側とされる側の関係を通して、男性同士の友情を築いていく心温まる作品となっています。
本作品は実話に基づいており、ユーモアあふれる展開ながらも、貧困や麻薬、移民、病気、死別、養子、障害者のセクシュアリティ等、様々な社会問題に問いかける作品でもあります。
『最強のふたり』ストーリー
オープニング
オープニングから胸躍るシーンが繰り広げられます。
夜の渋滞する道路を右へ左へと走り抜けていく黒の高級車。
運転席には黒人の男性、助手席には白人の男性が。その後をパトカーが追いかけて来ている中で、逃げ切るかどうかに200ユーロ賭けようという黒人に対し、その賭けに乗る白人。
その後、警察に止められ、2人とも外に出るように言われましたが、黒人のみが出て、怒りながら、「助手席の男性は障害者で出られない。車椅子を積んでいる。何のために急いでいたと思うんだ。病院に連れて行くためだ」と説明します。助手席の白人は発作を起こした演技をし、口からよだれを垂らしています。「このままだと死んでしまう」と警察を説得する黒人。
その様子を見た警察も慌てて「病院まで先導する」と言います。病院に到着し、警察に挨拶して別れ、病院からスタッフが出てくる前に病院の救急用ロータリーを車は走り去って行くのでした…。
この時点で多くの視聴者はこう思うでしょう「なんてクールなタッグなんだ…!」と。
フィリップとドリスの出会い
二人の出会いへと遡ります。
豪勢で煌びやかな大邸宅の廊下に男性がずらりと並んでいます。一人ひとり呼ばれ、面接を受けているようです。
大きな机越しに「なぜこの仕事に就きたいのか」と質問をする女性は、この家の主人であるフィリップの秘書マガリー(役:オドレイ・フルーロ)です。その後ろには電動車椅子に腰掛けたフィリップがいます。顎を使って車椅子を操作しています。
誰もがありふれた志望動機を語る中で、唯一、黒人のドリスはただ就職活動をした証明をもらいに来たと言います。不採用3件で失業手当をもらえるから、と。ドリスは初対面にも関わらず、魅力的なマガリーを気に入っており、不採用証明に携帯番号を書いてとも言うのです。気さくで、飾らず、障害者を障害者として扱わないドリスをフィリップは気に入って、明日書類を取りに来るようにと言いました。
シーンの一つに、ドリスが家で弟や妹たちに邪魔されながら入浴をするシーンや、一番上の弟が悪い仲間と付き合っているシーン、そして夜に仕事から帰った母親に大邸宅から盗んだ装飾品を渡しますが喜ぶわけもなく、叱られ、出て行けと言われるシーンがあります。このシーンからはドリスとその家族の生活環境が決して良いものではないことが分かります。
翌日、フィリップの屋敷に書類を取りに行くと、中に通され、豪華な住み込み用の部屋を提供され、試用期間を与えたいと言われます。看護師からフィリップの介護方法を教えられるドリス。浮腫み防止のストッキングの履かせ方、排せつの手助け、等々。ドリスは器用ながらもフィリップを一人の人間として介護します。車で外出する時にも、それまで使っていた車椅子用のバンは「馬を載せるみたいだ」と言い、隣に駐車されていた黒い乗用車を使います。その高級車のエンジン音に興奮するドリスを、フィリップは温かい目で見守っているシーンがとても素敵でした。
フィリップの親類たちはドリスを介護人として雇ったことを心配していましたが、ドリスは身体が大きく健康で、頭もよく、自分に同情していないところが良いとフィリップは言います。
その夜、フィリップの苦しそうな呼吸音で隣の部屋で寝ていたドリスは目を覚まします。外の空気を吸わせるため朝4時にパリ市街に連れ出し、ドリスは自分のマリファナをフィリップにも吸わせるのです。その後、まだ暗い中カフェで語る二人。ドリスはそこでフィリップの身の上話を聞くことになります。
フィリップはどうして車椅子での生活となってしまったのか、家族との関係はどうなっているのか、その後ドリスとフィリップはどのようにして関係を築いていったのか等、笑顔有り、涙ありの深い物語が続いていきます。
この物語は私たちに何を伝えたかったのか
テーマにもある通り、本作品から何を学んだのか。この観点が映像作品を観る上で、より楽しむためのヒントであると思います。
私が強く感じたのは、『人からどう見られるかの人生ではなく、自分が心から楽しいと思える人生を歩みなさい』といったメッセージです。メインキャラクターであるドリスは黒人で、決して家庭も裕福というわけではありません。一見、不幸せでは?と思われる生活環境でも、ドリスの人間性やどんな人に対しても無意識に平等に接する姿にフィリップも好感を持ったのではないかと私は考えます。
対してフィリップは所謂、大富豪と呼ばれる裕福な住環境です。お金はある一方で身体がが麻痺をしており、周囲の助けなしでは生きてはいけません。さらに、介護役として関わる人たちの接し方にも苛立ちを隠せないシーンも作中ではあります。バリアフリーや平等な社会について頻繁に議論され、街づくり等にも配慮が浸透しつつある現代ですが、健常者と障害者との線引きを、私含め心のどこかで無意識的にしてしまっているのかもしれません。
全員に対応する最適解があるわけではないので一概には言えませんが、ドリスのようにありのままであらゆる人に接することができれば、もっと生きやすい世の中になっていくのでは?と思います。
本作品の見所は本ブログでは書ききれないくらいまだまだあります。皆さんもぜひご覧になってはいかがでしょうか。
東京リベンジャーズで変わることの勇気と素晴らしさを学んだんです
こんにちは。YUKI(@freedom_0117)です。
今回もヤバいアニメを見つけてしまいました…!!!
今回は漫画『東京リベンジャーズ』についてご紹介したいと思います。
はじめに
みなさんは東京リベンジャーズという作品をご存じでしょうか?
『東京リベンジャーズ』(とうきょうリベンジャーズ)とは、和久井健さんによる日本の漫画です。『週刊少年マガジン』(講談社)にて2017年13号から連載中です。
不良だった主人公が中学時代へのタイムリープ能力に目覚めたことをきっかけに、かつての恋人が殺害される運命を変えるべく元凶となる暴走族チームで成り上がる姿を描いたサスペンス作品です。ヤンキー漫画の要素に加えてSF漫画やアクション漫画の要素が合わさった作風が特徴です。第44回講談社漫画賞少年部門受賞作。2021年6月時点で単行本の累計発行部数は2000万部を突破しています。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
『東京リベンジャーズ』の世界
本作の主人公は花垣武道(タケミチ)。本作は人生を逃げ続けて生きてきた26歳の彼は、自分の全盛期だった中学の時の恋人の現代での死を回避するため、タイムリープを繰り返し過去を変えていく物語です。
見どころは主人公タケミチの成長。過去を変える事で未来が変わる所。
現代ではタケミチとタイムリープのトリガーであるナオトが、恋人であるヒナが死ぬ因果を見つけ、過去を改変するのですが、良い方向には進まない…。
最悪の未来になってしまうこともあったりと、泣き虫な主人公タケミチが歯を食いしばり困難に立ち向かう姿には何度胸が熱くなります。
シンプルに各キャラクターの考え方・生き方がかっこいいのも見所ですね。キャラデザインも最高。(主要キャラはほとんどが中学生なのに、「大人すぎるやろ…。」と思わず関心してしまうシーンが盛りだくさんです。)
それでは本作の主要キャラクターをご紹介していきたいと思います。
個性豊かで見所満載!『東京リベンジャーズ』のキャラクター紹介
花垣 武道(はながき たけみち)
本作の主人公。26歳の冴えないフリーターであり、たまたま見ていたニュースで中学時代の恋人だった橘 日向の死を知り、自らも電車のホームから落とされ命を狙われます。しかしホームから落ちかけた瞬間に12年前の過去にタイムリープ。それから現在と過去を行き来し、最愛の人・日向の運命を変えるため戦い続けます。
橘 日向(たちばな ひなた)
タケミチの中学時代の恋人。明るく真っすぐな性格を持つ普通の女性ですが、相手が不良集団のボスであっても決して譲らない、強い意志を持っている一面も。現代では東京卍會(とうきょうまんじかい)の抗争に巻き込まれて死亡しています。そんな彼女の運命を変えるために、タケミチの冒険は始まるのです。過去ではまだ中学時代の日向が生存しており、奮闘するタケミチの心の支えになっています。
橘 直人(たちばな なおと)
橘日向の弟で、現代では警察官。タケミチがタイムリープする前の現代では、姉と同じように死んでいました。しかし過去に戻ったタケミチの助言により命を救われ、姉の命を救うため、タイムリープに協力することになるのです。直人と握手をすることが、タケミチのタイムリープのトリガーになっています。
東京卍會 (とうきょうまんじかい)
佐野 万次郎(さの まんじろう)通称:マイキー
東京卍會の総長で創設メンバーの1人。身長は162cmと小柄ですが、「無敵のマイキー」と呼ばれるほど喧嘩に強く、どんな相手にも全く引かないカリスマ性を備えています。過去にタイムリープしたタケミチと出会い、なぜか彼のことを気に入り、親しくするように。マイキーは日向の死の運命を変えるキーマンであるとタケミチは考えています。
龍宮寺 堅(りゅうぐうじ けん)通称:ドラケン
東京卍會の副総長で創設メンバーの1人。こめかみに入った龍の刺青と金髪が特徴的な、マイキーの相棒です。ヤンキーらしく勝気で血の気の多い一面がありますが、いつもは冷静で非常に落ち着きのある性格をしています。東京卍會の創設当初から、時折暴走してしまいがちなマイキーを止める役割を担っています。
場地 圭介(ばじ けいすけ)
東京卍會の壱番隊隊長で創設メンバーの1人。黒い長髪を持ち、戦闘時にはゴムで1つに結びます。マイキーとは幼馴染であり、彼からの信頼も厚い人物です。中学2年生の時に留年しています。稀咲の陰謀を阻むため芭流覇羅(ばるはら)に入って東京卍會と抗争を起こしますが、死亡してしまします。この事件は、後に「血のバレンタイン」と呼ばれるようになります。
松野 千冬(まつの ちふゆ)
東京卍會の壱番隊副隊長。過去に「男打羅(まんだら)」という暴走族グループに絡まれた際に、場地によって助けられました。以来、場地のことは心から尊敬しており、初めて敬語を使った相手も場地です。過去に戻ったタケミチの良き理解者であり、タイムリープのことを知る数少ない人物の1人です。場地の死後、壱番隊隊長にタケミチを指名します。
三ツ谷 隆(みつや たかし)
東京卍會の弐番隊隊長で創設メンバー。いつも冷静で頭も良く、頼りになるため、東京卍會ではメンバーの良き兄貴的存在として活躍しています。喧嘩ももちろん強いのですが、その裏で手先の器用さを活かし、裁縫を得意としています。
柴 八戒(しば はっかい)
東京卍會の弐番隊副隊長。隊長の三ツ谷のことを慕っており、自分の携帯の待ち受け画像にするほどです。敵対するグループである「黒龍(ブラックドラゴン)」の総長である柴大樹を兄に持ち、彼の暴力から姉の柚葉によって守られてきました。しかし本当のことを言えず「自分が柚葉を守っている」と嘘をついてしまいます。しかし、クリスマス決戦では、大樹に立ち向かうことになるのです。
林田 春樹(はやしだ はるき)通称:パーちん
東京卍會の参番隊隊長で創設メンバー。気性が荒く、無鉄砲なところがある人物です。しかし、その一方で仲間に対する想いは強く、仲間のピンチにはどんな強大な的に対しても立ち向かっていくような一面も持ち合わせています。親友の仇を討つため、愛美愛主(めびうす)総長の長内を刺して少年院に入ることになります。
林 良平(はやし りょうへい)通称:ぺーやん
東京卍會の参番隊副隊長。隊長であるパーちんの良き相棒であり、彼のことをフォローする場面もあります。彼自身も短気で頭を使うことは苦手であり、周りからは「ミジンコの頭」とも言われています。パーちんの逮捕に関して東京卍會に不満を持ち、一時期愛美愛主側につきますが、最終的にはマイキーと和解し東京卍會に戻りました。
河田 ナホヤ(かわた なほや)通称:スマイリー
東京卍會の肆番隊隊長。常に笑顔を絶やさない「スマイリー」と呼ばれる外見とは裏腹に、内心は非常に冷徹な人物です。喧嘩は強く、誰にでも向かっていく気持ちの強さを持ち、過去に「双悪(すごあく)」と呼ばれる暴走族の総長をしていた経歴も。現代では、弟のソウヤとともに「双悪」というラーメン屋を営んでいます。
河田 ソウヤ(かわた そうや)通称:アングリー
東京卍會の肆番隊副隊長。双子の兄であるソウヤと二人で、「目黒のツインデビル」と呼ばれています。兄ソウヤとは打って変わって常に怒った顔をしていますが、とても優しい性格を持った人物です。涙を流すと心のリミッターが外れ暴走状態になり、手の付けようがないほど喧嘩が強くなる特性も。
武藤 泰宏(むとう やすひろ)通称:ムーチョ
東京卍會の伍番隊隊長。恵まれた体格を持っていることから東京卍會の隊長の中では喧嘩が一番強く、「東卍(とーまん)の風紀委員」と呼ばれています。敵対するグループ「天竺」の創設メンバーであり、「S62」世代の一人。黒川イザナとは少年院に入っていた頃からの付き合いです。東京卍會を裏切り、天竺に合流して関東事変を起こします。
三途 春千夜(さんず はるちよ)
東京卍會の伍番隊副隊長。いつもマスクをつけていますが、これは口元にある2つの傷を隠すためです。ムーチョが東京卍會を脱退した際、他の伍番隊メンバーと一緒に彼も天竺に合流しました。関東事変の後は詳細不明となっています。しかし現代で発生していたグループ「梵天」で2番手に収まっていることが発覚します。
生き様を目に焼き付けろ!おすすめのシーン3選!
個性豊かなメンバーを紹介したので、ここではアニメのおすすめのシーンをご紹介します。
1.第2話.「Resist」、第3話「Resolve」より タケミチ vs キヨマサ
物語は主人公、タケミチが中学時代にタイムリープした所から大きく動き出します。
「これから他の学校の中2の連中へケンカを売りに行く」と言う当時の仲間たち。
乗り込んだ先で鉢合わせるのは東京卍會(とうきょうまんじかい)のメンバーである中学3年、当然勝てる訳もなくボコボコにされてしまうのでした。それからタケミチたちは清水将貴(しみずまさたか)、通称キヨマサ率いる集団の奴隷としての日々が始まります。
キヨマサは喧嘩賭博を主催し、お金を稼いでおり、タケミチたちもその賭博のファイターとして喧嘩を強いられるのでした。ある日のファイターとして選ばれたのは仲間のタクヤ。彼は喧嘩は強くなく、身体も弱かったんです。止めたくても、止められないメンバーたち。
このシーンは見ていて胸が苦しくなりました。
そしていよいよ始まろうとしたその時、
「ちょっと待った!!!」
タケミチが止めに入りました。
「もっとオモシレーもん見たいっしょ?」
タケミチはキヨマサに提案します
「王VS奴隷! タイマン買ってくれよ」
自分よりも圧倒的に強い人に立ち向かうこと。それは非常に勇気のいることだと思います。しかし、このシーンは強者に立ち向かうことへの恐怖以上に、タケミチの変わりたい、仲間を助けたい、そんな想いが上回った瞬間であることを表しています。本作品の見所の一つとしてタケミチの心情と行動の変化がありますが、このエピソードはそんな変化の第一歩であると言えます。
2.第6話.「Regret」より アッくんとタケミチ
個人的にお気に入りのシーンです。
タケミチとアッくんと二人乗りをしながら会話するシーン。このシーンでタケミチはアッくんに将来の夢を聞いています。
アッくんは答えます。
「美容師とか?」
タケミチも言います。
「ゼッテェなれよ?…ゼッテェなれる!!!」
アッくんが驚くくらいに大声で声をかけるタケミチには理由があります(詳しくは本編を見てほしいですね)。
真っすぐな性格であるタケミチが友人を応援する何気ないシーンでしたがとても好きなシーンです。
3.第7話.「Revive」より 人を思う"心(こころ)"
東京リベンジャーズに登場するキャラクターの中でも一際存在感を放っている“ドラケン”こと龍宮寺堅に関するワンシーンです。暴力団、ヤンキーといった類の人たちは血の気が多く、すぐケンカする印象を持たれがちです。もちろんケンカをするシーンがあるのも本作品の見所の一つです。しかし、今回はドラケンのとにかく冷静沈着、視野の広さが分かるワンシーンをご紹介させてください。
ドラケンをひとことで言い表すならば、「間違いを間違いと言える男」です。
それは皆が恐れるマイキーに対してもです。マイキーが道を外れようとする度に正してきたドラケン。優秀な右腕であり、マイキーの「心」でもあります。ドラケンが死んだ12年後の未来ではマイキーは暴走し、東京卍會が凶悪犯罪集団になってしまっています。それを阻止するために、タケミチはドラケンの死を防ごうと駆け回るのです。
ドラケンは「冷静で視野が広い」「間違いを間違いとはっきり言える」「素直にお礼が言える」という、まっすぐに行動できる人ならではの要素を全て持っている上に、これらの行動は全て仲間のためでもあります。そんな筋を通す彼の生き様に勇気をもらった読者は非常にたくさんいると思います(私もその一人です)。
そんな数々の筋を通す姿を見せてきたドラケンのシーンでも、東京卍會の創設メンバーの一人である“パーちん”こと林田春樹の親友の彼女を見舞いに行ったシーンは特に印象的です。
彼女の父親から「クズども」「虫ケラ」などと罵声を浴びせらているにも関わらず、頭を下げ続けるドラケン。同行したマイキーは、「頭なんて下げんなよ」と反抗しますが、マイキーにも無理やり頭を下げさせ、「全部俺らの責任です」と謝罪を続けるのです。さらに罵声を浴びせてくる父親に対して、マイキーは「は!?」と反応するが、ドラケンはこう言います。
「下げる頭持ってなくてもいい 人を想う“心”は持て」
ドラケンのこの言葉に深く考えさせられました。行動するというのは"ただやる"だけでは意味がない、心、すなわち誠意が伴って初めて行動は人に伝わるのではないかと。人を想う心を人一倍持っているドラケンだからこそ自然に出た行動であり、言葉なのだと思います。
自分の言動を見つめ直したい、そんな時に見返したいシーンです。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
『東京リベンジャーズ』という作品は、キーワードの一つに「変わる」ことがあげられます。
それは自分自身が分かるという単純なことではなく、周囲に良い影響を与えるほど強烈に、劇的に変わろうとしなければ未来は変えられません。また、きっかけを与えられた周囲の人たち自身も同様に痛みを伴いながら変化を試みる必要があると思います。苦痛、怒り、悲しみ、そんな負の様々な感情を受け止めながら、そして周囲の仲間に支えられながら、あらゆることに変化を及ぼしていく主人公タケミチの姿にはとても胸を打たれます。
ぜひ皆さんも東京リベンジャーズを見て頂けると嬉しいです。
ウマ娘についてヲタク特有の早口で語らせてください
はじめに
こんにちは。YUKI(@freedom_0117)です。
みなさんはウマ娘という作品をご存じでしょうか?
『ウマ娘 プリティーダービー』とは、Cygamesによるスマートフォン向けゲームアプリとPCゲーム、およびそれを中心としたメディアミックスコンテンツ。略称は『ウマ娘』。(Wikipediaより)
上記記載の通り、ウマ娘はアニメだけでなく、スマホゲームなど幅広く展開されているコンテンツです。
歴代の名馬を擬人化したアニメであり、かわいいキャラクターがコースを全力疾走する姿が描かれています。爽快感や疾走感、名馬の歴史についても踏まえた物語となっています。「競馬」をアニメ化したということもあり、非常に注目を浴びた作品です。
前置きは置いておいて、とにかく本作品はがっちりと私たち視聴者の心を鷲掴みにして話さないような作品です。努力・葛藤・挫折・挑戦・協力…ありとあらゆるエピソードが詰まった珠玉の名作と言えます。
本記事では、そんなアニメ『ウマ娘』の見所をご紹介させてください。
『ウマ娘』の世界
アニメ、ウマ娘のキャラクターはすべて歴代に登場した名馬の名前になっています。この作品に登場するスペシャルウィークやサイレンススズカ、ウォッカ、ダイワスカーレットなども歴代の名馬です。競馬を知らない人でも一度は聞いたことがある、メジロマックイーンやトウカイテイオーなども登場しています。このことから、競馬を知っている人もそうでない人も、十分に楽しめる作品です。
また、ウマ娘は通常のヒト族とは少し異なる神秘的な種族です。
ヒトと明確に異なる点として「ウマの耳」と「ウマの尻尾」、そして「驚異的な身体能力」を持っています。
このエピソードは見逃せない!アニメ『ウマ娘』の名エピソード3選!!
基本情報として、アニメ1期では、主にスペシャルウィークというウマ娘を起点に物語が展開されていきます。スペシャルウィークは北海道から上京してきた元気印のウマ娘で、生まれてすぐに母と死別するという悲劇的な経験をしていますが、育ての親の"お母ちゃん"から沢山の愛情を受け、ちから強いまっすぐな性格です。どんな逆境でも決して諦めない努力家な姿からはきっと多くの方が勇気づけられた経験があるでしょう。私もその中の一人です。
そして2期では、トウカイテイオーという明るくて活発で、そして輝くような笑顔が眩しいウマ娘にスポットが充てられます。身軽で跳ねるような独特のフットワークは"テイオーステップ"と呼ばれ。性格は勝気で少し生意気。プライドが高く、怒りやすい面もありますが、レースに対する情熱は誰よりも強いです。まさに主人公にふさわしいキャラクターと言えます。
それでは是非とも皆さんに見ていただきたいエピソードを3つ、ご紹介したいと思います。
1.第1期 第7R『約束』
本エピソードの舞台は天皇賞秋。常にトップを走り続けているサイレンススズカにまつわる競馬界の歴史に残る伝説のレースです。まさに神回の一つ。
躍動感がありつつ、スマートな走りが表現されている演出はお気に入りの作画の一つです。優勝間違いなしのコンディションであったはずのサイレンススズカでしたが、『沈黙の日曜日』と言われる悲劇を彼女を襲います。そんな彼女を救ったのは…
※以下は実際の1998年11月1日東京競馬場第11レースの映像です。
詳細は本編を見ていただきたいので伏せさせていただきます。
このエピソードをお勧めするのは、誰かのために行動すること、どんな悲劇が自身を襲ったとしても何度も立ち上がることの大切さ。一見簡単なことかもしれないけれど、実行し続けることはとても難しい。だからこそすごくグッとくるエピソードでした。
果たしてこの先このエピソード以上の感動は訪れるのか、と思ってしまうほど素晴らしいエピソードですね。
2.第2期 第6話 なんのために
本エピソードは「皇帝」の異名を持つシンボリルドルフに憧れ、ルドルフと同じ“三冠ウマ娘”を目指してトレセン学園に入学したトウカイテイオーにまつまるエピソードです。
彼女は皐月賞と日本ダービーに勝利し、秋に開催される菊花賞に勝つことができれば“三冠ウマ娘”になれる所でした。しかし、日本ダービー後に骨折していることが判明し、年内休養となってしまったのです。
“三冠ウマ娘”になれませんでしたが、“無敗のウマ娘”で居続けることを次の目標にして挑んだ春の天皇賞。しかし、メジロマックイーンに敗れ、初の敗北を経験したのです。無敗のウマ娘という目標も失い、無気力な日々を送っていました。トレーナーからはチームスピカのリーダーとしてある場所へ向かうよう言い渡されます…
“三冠ウマ娘”、“無敗のウマ娘”、大きな目標を掲げていたトウカイテイオー。しかし彼女の成績を見るとそれは決して不可能な目標ではありませんでした。それだけの目標を掲げ、着実に鍛錬を積み重ねているからこそ、彼女はここまで成長したのだと思います。一方で、それが実現できなかったことでのショックも大きいことは確か。
「自分は何のためにレースに出ているのか」
「私はなぜ走っているのか」
「どうしてみんなそんなに必死になれるのか」
今までは太陽のような存在でムードメーカーであるトウカイテイオーが、このような葛藤をしている姿は非常に胸が苦しかったですね。何度も何度も自問自答し、出口の見えないトンネルを走り続ける彼女でしたが、やがて走ろうと思えるきっかけを掴むのです。
それは「悔しさ」です。中山で行われたレースで、トウカイテイオーはメジロパーマーの11着に敗れました。負けたことによりトウカイテイオーは「負ける悔しさ」を知るのです。
本作品の見どころの一つとして、勝者と敗者の両者にスポットが充てられていることが挙げられます。勝ち続けるにも大きなプレッシャーや責任が伴います。他方で、負けることで学び、自分を見つめ直すこともできる。決して他罰的にはならず、自分と向き合い、現状を改善していく彼女たちの姿には胸を打たれてばかりです。
3.第2期 第13話 夢をかける
マックイーンは天皇賞秋の4日前に「繋靱帯炎(ていじんたいえん)」を発症してしまいます。進行具合にもよりますが、治すことが難しい病気のひとつです。
「貴女との約束は…果たせない…」
倒れ込み、抱え込んでいた想いや感情を全てさらけ出すマックイーン。これまでトウカイテイオーのライバルとして弱音を見せてこなかっただけに、見ていて非常に辛い場面でした。走れなくなることに加えて、「トウカイテイオーの目標になることができなくなってしまった」「トウカイテイオーと勝負することができなくなってしまった」ことへの悔しさが大きかったのかもしれません。
そんな彼女に対して、「運命は意地悪」だと話すテイオー。
2期はどちらかと言うと成功よりもその過程で起こる苦しい部分にスポットが充てられることが多いと感じます。まさに現実と同じで、一つの成功にはそれをはるかに上回る失敗があるんだとつくづく感じさせられます。
そして、テイオーは「だから起こすよ、奇跡」と言葉をかけ、有馬記念への出走を決めます。当時のシーンを振り返るだけでもトウカイテイオーの人柄の良さに涙ぐんでしまう私ですが、この後のトウカイテイオーの走りを見た後にはまさに涙腺崩壊していました。
人は誰かのためを思うことでもっと強くなれる。トウカイテイオーは本当の意味で強い女性だと思います。
ついに有馬記念がやってきます。
ビワハヤヒデ
ウイニングチケット
ライスシャワー
トウカイテイオー
レガシーワールド
ベガ
メジロパーマー
ツインターボ
ヤマニンゼファー
セキテイリュウオー
トウカイテイオーのほかにも堂々たる顔ぶれが集まり、ブランクのあるテイオーは圧倒的に不利です。ここから「意地悪な運命」を覆そうとするトウカイテイオーの大舞台が始まるのです。
出走前の控室にて、トウカイテイオーとシンボリルドルフの会話でこんなやりとりがあります。
テイオー「会長はどうしてた?絶対に勝ちたい、そんな状態の時。」
彼女の手は震えていることから緊張なのか武者震いなのか、大舞台を前に気持ちが張っていることが伝わってきます。
ルドルフ『難しいな。レースに出る全員、勝ちたい気持ちは同じはずだ。勝利のために己を錬磨し、力を高め集中し、勝負に挑んでいる。にも関わらず、たとえどんなに万全で最好調だったとしても勝負の綾はある。レースに絶対はない。だが、自分の中にある信念、絶対に揺るがない気持ち、これは誰にも動かせない。』
本当の強さとは何か、それを知っているルドルフだからこそ出た言葉だと思います。二人を見ていると強い師弟関係や友情関係とも言える関係性が築けていると思います。
そんなルドルフの言葉を体現するように、ありとあらゆる不安要素を振り払う力強い走りをみせ、トウカイテイオーはビワハヤヒデとの一騎打ちを制します。一呼吸一呼吸を繊細に描くシーン。不可能を可能にする奇跡が起きる瞬間を目にしたマックイーンの表情。瞬きすら許されないこれ以上ない名シーンでした。まさにこの瞬間、トウカイテイオーは皆に勇気を与える"帝王"となったのです。
※以下、実際の1993年有馬記念の映像です。
Eclipse first, the rest nowhere.
『唯一抜きん出て並ぶ者なし』
これは第1期にて、トレセン学園のスクールモットーとして出てきた言葉です。"抜きん出る"とはただ足が速いだけでは決してないと思います。揺るがない信念であったり、仲間のために進み続ける姿勢、そんな人間性的な要素も含めて唯一無二である。それが"抜きん出る"ということなのだと私は思います。
トウカイテイオーは1期、2期を通してEclipse first, the rest nowhere. を体現したのです。第13話を見て真っ先にこの言葉を想起しました。トウカイテイオーは本当に素晴らしいウマ娘ですし、強く気高い女性だと思います。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございます。ウマ娘という作品は、私たちに「努力することの大切さ」「誰かのために全力を尽くすことの大切さ」を競走というシンプルなシステムで教えてくれます。
本作品を通して皆さんは何を感じ、どんな気持ちの変化が起こるのか。
そう考えてやまないくらい影響を与えてくれる素晴らしい作品です。
ぜひ皆さんもウマ娘を見て頂けると嬉しいです。
人生は儚く美しい~『鬼滅の刃 無限列車編』を観て~
こんにちは。YUKI(@freedom_0117)です。
今回は今最も話題となっている『鬼滅の刃 無限列車編』を観覧してきたのでその感想を書いていきたいと思います。
1.まず、『鬼滅の刃』って??
人を食らう鬼と、鬼と戦う剣士たちの物語
本作品は、大正時代を舞台に、家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎(かまど たんじろう)が、唯一生き残ったが鬼に変えられてしまった妹を人間に戻すため、鬼と戦う姿を描いています。
炭治郎は炭焼き小屋を営む父・炭十郎(たんじゅうろう)と母・葵枝(きえ)の間に生まれました。6人兄弟の長男で弟妹からは慕われており、父が病死して以降は一家の中心として竈門家を支えていました。住んでいる山の麓の村人たちからも好かれており、礼儀正しく、頼み事も快く引き受ける好青年ですが、頑固すぎるところがまた心を掴まれます。笑
炭治郎は決して裕福ではありませんでしたが、幸せに暮らしていました。
そんな中、炭治郎が炭を売りに町へ出ている間に竈門家を鬼が襲ったのです。妹の禰豆子(ねずこ)は鬼になってしまい、炭治郎が混乱しているところに鬼殺隊の冨岡義勇が現れます。義勇との出会いから妹の禰豆子を人間に戻すための炭治郎の物語が動き始めます。
※鬼殺隊…人喰い鬼を狩る力を持った剣士、そしてその剣士を支える者達が集まった政府非公認の組織。歴史は1000年以上も前にも遡り、現在の構成人員は数百名を超える。
2.主要な登場人物
竈門炭治郎(かまど たんじろう)
『鬼滅の刃』の主人公です。
生真面目、努力家という言葉がよく似合います。優しく親しみやすい好青年です。
家業の炭焼きに勤しみながら、沢山の兄弟を養っていました。しかし、ある日仕事から帰った炭治郎は、鬼に惨殺された家族を発見します。生き残った妹の禰豆子も鬼となってしまっていたのです。
禰豆子を人間に戻すため、炭治郎は鬼殺隊の道を歩み始めるのでした。
竈門禰豆子(かまどねずこ)
主人公、竈門炭治郎の妹です。
家族思いの優しい女の子で、竈門家の長女です。兄弟の面倒を見ながら生活を送tっていました。
ある日、炭治郎の帰りを待つ禰豆子たちの元に、鬼の始祖、鬼舞辻無惨が襲来し、家族は皆殺しにされてしまいます。
瀕死の禰豆子は無惨に血を与えられ、鬼と化したものの、強い自我をもって、炭治郎の捕食を踏みとどまります。人間を喰うことのない、前代未聞の鬼である。
我妻善逸(あがつま ぜんいつ)
竈門炭治郎と同時に選別試験を突破し、鬼殺隊に入隊した青年です。
気弱で自分に自信がなく、常に自虐的な発言を繰り返しています。
また、女好きで惚れやすく、優しくされると勘違いし、初対面であっても即座に求婚してしまう一面もあります。鬼殺隊入隊の理由も、女性に騙されて借金を背負い、「育手」に助けてもらったことがきっかけでした。
一見頼りなく見えるが、その心根は優しく、仲間想いである。
※育手…鬼殺隊の剣士を育て上げる人物は「育て」と呼ばれます。師匠のような存在と言えます。
嘴平伊之助(はしびら いのすけ)
猪に育てられた青年です。
その性格は荒々しく、好戦的です。
よく「猪突猛進」と口にし、その言葉通りいつも感情のままにがむしゃらに突っ走ります。
炭治郎と同じく鬼殺隊選別試験に参加しています。
選別に参加した理由は、「力比べするのが生き甲斐だから」とのことです。
そのため、力比べができるのであれば、相手は敵味方を問いません。
山での生活が長かったため、精神年齢が低く、一般常識に欠ける伊之助ですが、炭治郎達と過ごす中で、少しずつ成長を遂げていきます。真面目で抜けている伊之助の言動には思わずクスっとしてしまいます。
煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)
鬼殺隊の炎柱です。
その性格には裏表がなく、面倒見の良い兄貴分です。
常にカッと目を見開き、口元は笑みを崩しません。
声が大きく、彼の台詞の後には「!」がついています。
人目を気にせず「うまい!」と叫びながら食事をしたり、人の話を遮るなど、我が道を行く一面も。しかし、戦闘においてその実力は圧倒的で、多くの柱に信頼される実力者です。
深い世界観に魅了される人多数
『鬼滅の刃』が多くの人に愛される作品になった理由は様々です。
作品の魅力をあえて一つ取り上げるならば、”せつなさ“がキーワードと言えます。
作品の随所で人の生死と運命を正面から描き、生きることのせつなさを訴えてくるのです。歴史的な美しい街並みはもちろん、登場人物の喜び、幸せ、葛藤が非常に丁寧に描かれていることにより、すべてに作者の感情が通っています。
それはたった一度の登場である者や鬼たちでも同様です。すべてのものは、それぞれの人生を生き、やがて死んでいきます。それを事細かに描いているのです。すなわち、作者・吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんの作品愛が全存在に注がれているのです。
生きるものに敬意・慈しみを持つ
まっすぐで優しく強い心を持った主人公・竈門炭治郎を通して、読者にこうした強いメッセージが送られているのです。
『悪でも、醜かったとしても、皆必死で生きている。やがては死ぬ運命としても、それまでは必死で生きている。その姿から決して目を逸らさず、直視せよ。』
時には強く、時には冷たい。愛に満ちています。それが読者に伝わってくるのです。
それを私は”せつなさ“と表現しました。
人によっては「強さ」であったり、「愛」と表現する人もいるでしょう。「あらゆるものに対する優しさ」であり、「死と向き合う残酷さ」でもあります。また、「耐えること」ととらえることもできるでしょう。様々な想いが混じり合い、読者に訴えかけているように感じます。
3.単行本の売り上げは〇〇〇〇部!?
実際の数字を指標として見てみましょう。
漫画『鬼滅の刃』累計発行部数(売上)…4,000万部 ※2020年3月時点
アニメ『鬼滅の刃』円盤売上…約160,000枚
正直規模がすごすぎてよくわかりません。とにかく売れています!!!
また、10月16日(金)に公開されたアニメ劇場版『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の最新の興行収入は、初日から17日間(11月1日まで)の興行収入が157億9936万5450円、動員数が観客動員1189万1254人を記録しました。歴代興行収入ランキング(邦画と洋画含む)では、『アバター』(2009年)の約156億円を超え、10位にランクインしています。(興行通信社調べ)
漫画、アニメ、劇場版など様々な形で記録は伸び続けるでしょう。
4.劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』がヤバい!
早速ですが、物語はとある列車のなかで展開していきます。
主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)、我妻善逸(あがつま ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら いのすけ)の3人は、新たに与えられた任務である無限列車にて炎柱・煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)と合流し、調査をします。
そして、列車に潜む下弦の壱・魘夢(えんむ)との激闘を繰り広げます。
劇場版では炭治郎、善逸、伊之助はもちろんですが、何といってもやはり煉獄さんのアクションシーンや発する言葉の節々に心振るわされる作品になっています。
アニメ作品もそうですが、「ufotable」が担当しているアニメーションや作画は本当に素晴らしいです。夕暮れや夜明けの空の描き方、現実世界と遜色ないキャラクターの立ち振る舞いなど、初めて見る方は思わず圧倒されてしまうでしょう。
5.まとめ
『鬼滅の刃』とは?
人を食らう鬼と、その鬼と戦う剣士たちの物語です。大正時代を舞台に主人公・竈門炭治郎(かまど たんじろう)が、鬼に変えられてしまった妹を人間に戻すため、鬼と戦う姿が描かれています。
作品はどのくらい人気?
10月16日(金)に公開されたアニメ劇場版『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の最新の興行収入は、初日から17日間(11月1日まで)で157億9936万5450円。観客動員数は1189万1254人を記録。
劇場版の見所とは?
無限列車編のストーリーはもちろん、「ufotable」が製作するアニメーション、作画の躍動感・世界観にも注目。涙なしには観られません!